シティーハンター感想・BMWの悪魔
シティーハンター原作、エピソードごとの感想です。
所々辛口かもしれません。
エピソード2・BMWの悪魔
獠は、BMWを駆る暴行殺人犯への復讐を頼まれる。だがその犯人、逆に獠を狙って……!?
(シティーハンタージャンプより引用)
この犯人、シティーハンター史上最も性格の悪い犯人ではないだろうか。「暴行」って書いてあるからわかりにくいけれども。
槇村はパートナーだけど、この話では連絡係&医療係みたいな感じ。もっと槇村の活躍も見たかったような。
マスターの店とか情報屋とか、好きなところがたくさんあるけど、一番いいなと思ったアイディアが、「手をぶち抜いて銃弾の威力を弱くする」。獠のかっこよさも出ている。
獠のアパートの住人が登場している。このアパートに犯人が侵入しているのは、わざとさせたんだよね?
犯人を仕留めるところは読み返して驚いた。言葉は良くないけどなぶり殺しみたいな……。犯人が極悪な奴だから当然なんだけど。後の方で獠が根暗と言われる場面があるけど、ここ見るとそうかもしれないと思う(もちろん冗談半分で)。こういう犯人にこういう仕留め方が引き合うと考えるあたり、原作者の優しい心根が見える。
ラストカットはひたすらかっこいい。「おたく」って相手を呼ぶ、その呼び方が懐かしい。ただその「おたく」が示す馴れ馴れしいけどちょっと離れた距離感がいい。
この回の冴羽獠は難解な現実を撃ち抜くヒーローって感じ。賑やかさはないが、渋さがある。ちょっと必殺仕事人ぽいかも。